目的・課題「業務効率化」の記事一覧
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Aiトレンド・特集
Googleに活用されているAiとは?
Ai(人工知能)は、1950年代から研究が始まり近年ではAiロボットが開発されるなど、テクノロジーの話題においては欠かせない大きな存在となっています。そんなAiですが、意外と身近な存在でもあり私たちの生活に役立てられています。中でも、GoogleのAiサービスは誰でも無償で使うことができ、簡単にAiを体験することができます。そこで今回は、Googleを焦点におき、GoogleのAi活用についてご紹介していきます。Googleの市場Googleとは、インターネットの検索の中で代表的な検索エンジンの一つで、Googleの他にもYahoo!やBingなどがあります。Googleは、世界的にも認知度は高く、2018年の検索エンジンのマーケットシェアによると、他の検索エンジンを抑え全体の約7割の人がGoogleを使用していることが明らかになりました。また、米グーグルの親会社アルファベットが2020年4月に発表した、1~3月期の四半期決算は、広告収入などが堅調で、売り上げ高が前年比13%増の68億3600万ドル(約7300億円)、純利益は同3%増の68億3600万ドル(約7300億円)と、Googleの規模やシェアの大きさを物語っています。圧倒的な利用者数を持つGoogleですが、実は近年ではGoogleの中にもAiが活用されるようになってきているのです。それは、Googleを利用する皆さんは一度は利用したことがあるということになります。実は身近なところで知らぬ間にAiを利用していると考えると、気になりませんか。次項からGoogleがAiに力をいれるようになった要因と、Google内で利用されるAiについて詳しく解説して参ります。Googleは世界の中でもAi活用が進んでいる?現在、第3次Aiブームの真っ只中であり、「ディーププラーニング(深層学習)と呼ばれる時代に私たちはいます。これは、カナダのトロント大学のジェフリー・ヒントン教授によって考案されたもので、人間が自然に行うタスクをコンピューターに学習させる機械学習の一つです。・GoogleがAiに傾倒した一因GoogleはITを中心に幅広く事業に取り組んでおり、その中でもAiに力を入れています。GoogleがAi研究に力を入れている理由には、ハードウェアの性能の限界を見出したことが一因です。10年ほど前に比べると、CPU(中央処理装置)やGPU(画像処理装置)の性能は格段に向上したのですが、日常生活上の利用となるとオーバースペック(性能が高すぎる)が生じ、その結果、CPU(中央処理装置)工場の見込みがなくなり、ハードウェアよりソフトウェアにシフトチェンジする必要が出てきました。ここからGoogleのAiファーストが始まります。・Googleは世界でもAiを牽引Googleは、世界的にも有名な人材を抱えており、中でも「Andrew Ng」や「GeoFFrey Everest Hinton」は、自動運転の技術や音声認識・検索エンジンなどGoogleのAiに大きく関わってきた人物です。そして、近年話題となった「アルファ碁」もまた、GoogleのDeepMindで開発されたものです。「アルファ碁」とは、2016年に開発したプログラム『Alpha』が人間のプロ囲碁棋士を始めて破ったことで、大きなニュースとなりました。その他、開発者向けのAi技術提供も積極的に進められおり、GoogleのAiがクラウド上から利用できることで、世界のさまざまな企業にもGoogleのAiが組み込まれるほです。以上のことから、Ai活用においては世界から見てもトップクラスであり、優位性を保ち続けてきていることが分かります。では、世界的にもトップクラスであるGoogleのAiには、どういったものがあるのでしょう。次項でご紹介致します。各所に利用されるGoogleのAi日常に役立つものが多いGoogleのAi。それによって、私たちの生活がどんどん便利になってきています。早速、GoogleのAiとはどのものがあるのか以下5つをご紹介していきます。・Aiで翻訳「Google Transliterate」・Aiで地図検索「Googleマップ」・Aiが日常をサポート「GoogleHome」・Aiが予約代行「GoogleDuplx」・Aiで探す「この曲は何」・Aiで翻訳「Google Transliterate」「Google Transliterate」とは、テキストの翻訳やWebページからの翻訳も可能なサービスであり、脳神経細胞(ニュートラルネットワーク)を学習モデルにし、ディープラーニンングをAi翻訳に導入したものです。60ヵ国もの母国語から選ぶことができ、2006年に開始され、1日に1400億語以上の翻訳が月5億人以上のユーザーによって使われています。・Aiで地図検索「Googleマップ」「Googleマップ」とは、Aiの機械学習機能を利用して、スマホやパソコンで目的地までの距離や、スポットなどを検索できるサービスです。「Googleマップ」の利用者は、2020年5月が最も多く4717万人と、日常的に利用されていることが分かります。その他にも、グルメや渋滞の予測など16ものサービスを行っています。・日常をサポート「GoogleHome」「GoogleHome」とは、テレビCMなどで「OKGoogle」や「ねぇGoogle」とAiスピーカーに話しかけ話題にもなりました。これは、スピーカーに話しかけ、Aiが音声認識で声に反応し、ニュースや天気予報・音楽といった情報を提供してくれる、といったものです。例えば、お子さんのお世話をしている最中に、「近くの小児科を教えて!」とたずねたり、その日の気温などすぐに知ることができるので上着を追加したり、まさにかゆいところに手が届き、何かをしながら情報を知りたい方にぴったりです。・Aiが予約代行「GoogleDuplx」「GoogleDuplx」とは、Aiがレストランやホテルなどの予約を人間の代わりに行ってくれるサービスす。残念ながら日本でのサービスはまだ始まってはいませんが、これは、Aiの音声認識とその内容を分析した上で、応答している仕組みです。利用手順は、「OK Google」でスマホで好みのお店をアクセスし、音声によってAiと予約日や予約時間・人数の詳細確認を音声にてやり取りをした後、Aiが実際に予約の電話を入れてくれる、というものです。そして、約10分後くらいにGmailにて予約の詳細をお知らせしてくれます。実際にレストランにて、このAiの予約をとった方は、少し違和感があったものの、自然な流れでやり取りができていた、とコメントしています。今後、日本でのサービス開始が楽しみですし、テクロノジーの進化に驚かされるサービスです。・Aiで探す「この曲は何」2020年10月15日、Googleは新しい音声機能サービスを展開しました。例えば、「あの曲なんだったかな?」と思う時はありませんか?そのような場合に、スマホに向かって鼻歌を10~15秒歌うと、Aiが可能性の高い候補から複数の曲を探し出す、というものです。これは、Aiにスタジオ録音だけでなく、鼻歌や口笛などさまざまなメロディーを認識できるよう、Aiにトレーニングをさせた機械学習によって、世界中の音楽から一番近いメロディーを探し出します。現段階のところ、iosでは英語のみでAndroidでは20言語に対応しています。このように、Aiを導入することであらゆる可能性が膨らみ、日常生活が便利になったり、楽しみながら活用できるものへと変わりました。今後も、どのようなものが展開されていくのか注目され続けていくことでしょう。まとめ従来の技術では不可能だったレベルのパーフォーマンスも、ディープラーニング(深層学習)が加わることで、私たちにとって身近な存在になっているAi。概要でも触れたように、このディープラーニング(深層学習)は、大量の画像やテキスト・音声データなどを学習していくことで、人間の認識度も超えることもあると言われています。今後、どこまでAiの技術は進歩していくのか、目が離せません。本記事では、GoogleやGoogleのAi活用などについてご紹介致しました。Aiは、意外と私たちの身近な存在であるということがお分かり頂けたかと思います。Aiに興味を持たれた方や、Aiについて少し知りたい情報などありましたら、Aiチョイスを参考にされてみるのも良いでしょう。
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Aiトレンド・特集
Aiを搭載したデジタルサイネージって何ができるの?
Ai(人工知能)の研究は、1950年代から始まり、第一次人工知能ブーム(検索と持論)・第二次人工知能ブーム(知識表現)そして2000年代に入り、第三人工知能ブーム(機械学習)へと進化を遂げています。あらゆるものにAi(人工知能)が導入され、これまでの社会解決の手助けとして活用されてきました。中でも、デジタルサイネージはAi(人工知能)と融合することで、これまでにない、デジタルサイネージのあり方を創出しています。一体どのようなものへと、変化しているのでしょう。デジタルサイネージとはそもそも、デジタルサイネージとは、動画や画像、音声によって広告宣伝する電子看板です。屋外・屋内と設置場所を選ぶことなく、近年では、商業施設や駅、病院、学校、神社、オフィスなどあらゆる場所に設置され、それぞれの課題に応じて活用されています。また、放映する時間や曜日もあらかじめ設定しておくことが可能です。更に、インターネットに繋ぐことで、遠隔地からでもパソコンやスマホなどから操作を行えます。従来の紙媒体と比べ、訴求力はもちろん、ぺーパーレス化やコスト削減、ポスター作成や張替の手間も省け、業務の効率も目指せます。Aiを搭載したデジタルサイネージでできること先に、デジタルサイネージについてご紹介しましたが、Ai(人工知能)を導入する事で、これまでにない柔軟性を持ったデジタルサイネージへと変化します。また、Ai(人工知能)には、「認識」「予測」「実行」この3種類の機能を持ち、一つの事に特化した「特化型人工知能」と、幅広く何でもできる「凡用人工知能」があります。では、Ai(人工知能)を搭載するとどのような事ができるのか、早速以下4つをご紹介していきます。・コミュニケーションが円滑・相手によって広告を選び配信・カメラでの不審者検出・混雑状況を見える化コミュニケーションが円滑Ai(人工知能)を導入することによって、人間と接しているかのようなコミュニケーションを図ることも可能です。実際に、Ai(人工知能)が導入されたデジタルサイネージが設置されているJR品川駅には、「AIさくらさん」が画面上で接客を行っています。「レストランを教えて!」と質問をすると、「飲食店の案内ですね!」と返答し、レストランを案内してくれます。更に、画面上で体温を計測し、体温が高い場合は帰るように促してくれ、コロナ感染対策にも役立てられています。混雑状況にある駅での対応をAi(人工知能)で行うことによって、駅で働く従業員も本来の仕事に集中することができますし、キャラクターを起用する事で親近感もわきます。相手によって広告を選び配信Ai(人工知能)は、データ分析に長けており、人間の顔からも性別や年齢を見分け、その人に最適な広告を選び出し放映することができるようになりました。通常のサイネージは、テレビCMのように幅広い層に放映し訴求します。一方、Ai(人工知能)は、人を見てデータを分析した上で広告を放映します。例えば、20代の女性には、コスメ動画や人気のバッグ、洋服などの広告を放映し、50代の男性にはお酒の広告やスポーツグッズといった、興味を持ちそうなものを予測し放映します。その人に合った情報をピンポイントで放映する事で、広告を見る側も自分事として受け入れやすく、その後のアクションも起こしやすなります。カメラでの不審者検出Ai(人工知能)は、人間を自動的に分析することができると説明しましたが、この機能を使い、不審人物の検出にも役立てられています。例えば、出入口付近や店内に設置し、画面上に映った人物の行動などから、「不信者である」と判断、そして認識後、その場で音声による声かけをしたり、従業員に知らせたりすることができます。また、体調が悪くしゃがみ込んでいたりする場合も、自動で検知し従業員に知らせることができます。更に、店内に設置された監視カメラと連携することで、監視カメラに写ったデータも同時に分析することも可能です。混雑状況を見える化コロナ禍の中では、入場制限を設けたりする場所も多くあります。また、マスクをするしないで、トラブルを起こしたり何かと接客が難しくなってきています。そのような場合、Ai(人工知能)を導入したデジタルサイネージを出入り口に設置することで、混雑情報を見える化することが可能です。特に、団体客が来場された場合、入場の調整が難しい場合もありますが、人数がはっきり分かっていると、少し待ってもらえたり、少人数の方を優先したりと余裕も出てきますし、混雑状況からの不安も解決され、安心して楽しむことができます。また、会場内に入ってからもマスク検知も行え、入場後の周りへの配慮も欠かしません。「認識」「予測」「実行」この3つができるようになった事で、充実したコミュニケーションや顧客ニーズ分析、更にはこうしたデータを元に商品開発においても優位性をも図れるようになり、様々な状況下の中でも柔軟な対応が可能です。デジタルサイネージにAiを搭載することの必要性これまでデジタルサイネージやAi(人工知能)について、言及して参りましたが、では、なぜ、デジタルサイネージにはAi(人工知能)を導入する事が必要なのでしょう。昨今の、社会課題とされている「少子高齢化」や、新しい改革として注目されている「DX(デジタルトランスフォーメーション)」を取り上げ、ご説明していきます。「少子高齢化」による人手不足昨今、さまざまな業種においても「少子高齢化」による人手不足が、社会課題として上げられています。特に小売業においては大きく問題視されており、平成30年2月に農林水産省食料産業局が発表した「卸売業・小売業における働き方の現状と課題について」によると、全産業の欠員率(未充足人数を常用労働者数で割った数値)が2.1、食品業が2.5に対し、小売業は2.9と高い数値となっており、早急な問題解決が急がれています。DX(デジタルトランスフォーメーション)DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、2018年に『デジタルトランスフォーメーションを推進するためガイドライン(DX推進ガイド)』を経済産業省が発表した事でも、一気に浸透し話題となっているものです。簡単に説明すると、「デジタルやデータを活用しあらゆる面において、国内外で優位性に立てるよう、改革を続けていくこと」です。以上のことからも、今後は、デジタルとリアルを横断した新しい顧客体験の提供が求められ、Ai(人工知能)の活躍が期待されています。また、デジタルサイネージに搭載する事によって、これまでにないデジタルサイネージのあり方を創出していけるのです。Ai搭載のデジタルサイネージで店舗集客等に役立てる方法では、続いて、Ai(人工知能)を搭載したデジタルサイネージを活用し、集客に役立てる方法を以下3つ、事例や今後の展開等も交えてご紹介致します。・Ai(人工知能)によるクーポンやポイント発行・スマートミラー・販売促進の精度を向上Ai(人工知能)によるクーポンやポイント発行集客を目的としたユーザー専用のアプリが、近年、話題となっています。例えば、タメコ株式会社が開発・運営している「Tameco」と呼ばれる、Ai搭載型モバイル型アプリがあります。ユーザーの好みを分析し、一人一人に合ったタイミングで発行する事によって、集客にも役立てられます。吉野家やロイヤルホストなどでは、すでに導入され注目を浴びています。これを応用し、店舗独自のポイントやクーポンを来店時やお帰りの際に、サイネージ上にて発券するのも良いでしょう。発券する際に、サイネージ上で音声やアニメーションを放映すると、よりリアルな体験が味わえます。スマートミラースマートミラーは、美容室ですでに取り扱われており、話題となっています。見た目は、普通の鏡なのですが、その鏡に自分の顔になりたい髪型を合わせ、施術後のイメージを実際に見れるというものです。アプリでも自分の顔とコラージュさせ、髪型を楽しむものもありますが、美容室でスタイリストと一緒に相談しながら見れるの事で、なりたいイメージにより近づけることができます。これによって、実際の想像していたイメージとの食い違いもなくなり、クレーム対策にも繋がっています。このスマートミラーを設置したある美容室では、来客数が昨年同月と比べ170%、店舗商品の売り上げが約200%、総売り上げも約120%UPと事例も出ています。美容室でなくとも、アパレルなどで、着せ替えとし、応用する事ができるのではないでしょうか。販売促進の精度を向上まだ、これは実証実験が行われたばかりになりますが、株式会社サイバーエージェントの連結子会社であり、動画広告を軸に企業のマーケティング支援を行う株式会社CyberBullは、商品棚前の消費者の「広告視聴人数」「広告視聴率」「広告視聴時間」の計測を可能にし、2019年4月25日から6月までの期間、イオン九州にて実証実験を行ったものです。Ai(人工知能)の特徴を生かし、効果的な促動画広告の精度向上を目指すもので、広告の今後の展開として、小売り店舗における販促オペレーション業務の省人化への貢献、更には消費者の広告の価値創出を目指していくものです。こういったものを今後活用していく事で、顧客がどういった広告を求めているのか具体的なものが見えてきますし、これによって集客に与える影響も大きいのではと予想されます。Ai(人工知能)は、先にも説明したようにデータ分析を最も得意とします。それらを活用し集客にも役立てる事で、具体的な方向性も見えてきますし、DX(デジタルトランスフォーメーション)においても優位性を実現する事へ、繋るのではないでしょうか。まとめ時代が変化していくように、Ai(人工知能)も進化してきました。社会問題が起きるごとにそれらを解決の糸口へ導き、わたしたちの生活をも支えてくれています。今後あらゆる分野において、また、人間のパートナーとしても活躍が期待されます。本記事内では、Ai(人工知能)を導入したデジタルサイネージについてご紹介いたしました。ビジネスのマーケティングや、デジタル化が進む中でのコミュケーションツールとして導入されてみるのも良いでしょう。Aiチョイスを通じて、今後のビジネス展開の参考になればと思います。
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Aiの基礎知識
Aiによるメリットとデメリットはいったい何?Ai超入門編!
最近はよくAI(人工知能)技術の進歩に伴い、ニュースなどでAIに関するニュースを聞く機会が増えました。ビジネスやエンターテイメント分野にAIを導入するケースが増えています。日本は少子高齢化に伴う労働人口不足の減少により、2030年には約900万人の労働者が不足すると言われています。AIは労働人口不足を補い、業務効率化や生産性向上にも貢献できる技術として、注目を集めています。その一方で、AIに仕事を奪われるのではないかというような不安も指摘されているようですね。そこで今回は、AIに関する基本的な情報や、メリットやデメリットをお伝えしたいと思います。 AIとは?AIとは「Artificial Intelligence」の略で、日本では「人工知能」とも訳されています。一言でAI(人工知能)といっても、その定義や捉え方は人によって異なります。専門家の間でもAIの定義は曖昧で、明確には定められていません。あえて言うのであれば、AIとは人間の思考プロセスと同じような形で動作するプログラム、または人間が知的と感じる情報処理・技術といった広い概念で理解されています。現在AIは以下のようなタイプに分類されています。特化型AI一つのことに特化したAIで、限定された課題に特化して自動的に学習・処理を行います。現在のAI関連の研究の大半は、この特化型AIの研究となっています。多くの人がAIと聞いて思い浮かべるのが、この特化型AIではないでしょうか。ビジネス領域で広く活用されており、主に以下のような事柄が行えます。・画像認識・音声認識・自動運転技術・自然言語処理・囲碁・将棋AI汎用型AI汎用型AIはあらゆる多くの課題に対して処理可能なAIで、「AGI(Artificial General Intelligence)」と略されることもあります。特化型AIは一つのタスクに特化する代わりに、それ以外のタスクを行えません。しかし汎用型AIは、まるで人間と同じように複数の課題に対して取り組むことが可能です。与えられた情報を元に水から思考し、応用できるAIです。現時点では汎用型AIの実現方法は明らかになっていませんが、完成した時にはシンギュラリティが起きるとも言われています。またアメリカの哲学者ジョン・サールは、強いAIと弱いAIという分類も提唱しました。強いAI人間のような自意識と思考力を備え、認知能力を必要とする作業も実行できるAI。正しい入力と出力機能を持ち、適切なプログラムにより、あらゆる問題を本当の意味で理解することが可能です。弱いAI意識・思考を持たないAI。特化型AIと同様に、人間の知性の一部のみを代替して特定のタスクのみを処理します。特定のタスクに適したAIで、現在開発されているAI技術はこちらの弱いAIに分類されます。AIのメリットAIは実際にどのような活躍をしていて、どんな期待やメリットがあるのか見ていきましょう。業務効率化一つ目のメリットは、業務効率化です。AIはビジネスにおける、あらゆる単純作業を人間の代わりに実行できます。日常的に発生するルーティーン作業をAIに任せることで、業務効率化が実現できるでしょう。たとえば医療現場では、CT・MRI画像などからAIが病状を診断することも期待されています。また教育現場では、テストの採点の自動化などにAIが役立つと言われています。細かい手間のかかる作業が減ることで業務効率化が図れると同時に、働き方改革も期待できるでしょう。労働不足の解消二つ目のメリットは、労働人口不足の解消です。少子高齢化が進む日本では、年々労働人口が減少しています。外国人労働者の受け入れなどで対応していますが、AIの活躍による課題解決も期待されているのをご存じでしょうか。一部のコンビニでは店舗の無人化が進められており、今後はさらに増えていくと予想されています。また過酷な労働環境にある工事現場などにおいても、危険な業務をAIに任せることで人間へのリスクを軽減できるでしょう。データの収集・分析・予測三つ目のメリットは膨大なデータの収集・分析・予測にあります。AIはデータ収集や分析に長けています。遥かに人間を上回るAIの能力により、経営やマーケティングに活用できるでしょう。市場調査や顧客のニーズを正確に把握したい時に、有効活用できます。顧客満足度をアップさせやすいので、ブランド力向上にも繋がるでしょう。生産性の向上四つ目のメリットは、生産性の向上です。人間が作業を行う場合、質を一定に保つことは簡単ではありません。個人ごとの経験やスキルにより、作業内容に差が開いてしまうことも多いからです。またその日の体調に業務内容が影響されるケースもあるでしょう。AIなら日々の体調やモチベーションに業務内容が影響されることがありません。常に100%に近い正確性を持ち、一定の業務を遂行できます。ミスによるタイムロスも大幅にカットできるでしょう。生活の質向上五つ目のメリットは、生活の利便性が向上するという点です。現在AIは、iPhoneのSiriや変換予測などに使用されており、私たちも日常的に触れています。またamazonやYouTubeといったサービスにおいても活用が進み、おすすめ商品やおすすめ動画の提示などに役立てられています。AIを有効活用することによって、今まで以上に利便性が高まり、生活の質が向上していくでしょう。AIのデメリットAIには多くのメリットがありますが、以下のようなデメリットも懸念されています。 責任の所在が不明一つ目のデメリットは、責任の所在が分かりにくいという点です。たとえばAIの自動運転による自動車事故が発生した場合、責任はどこにあるのでしょうか。車に乗っていた人なのか、あるいは車を製造した会社や工場なのか、責任の所在が現時点の法律では正式に定められていません。今後明確な線引きが行われない限りは、AIを導入するリスクとして考えておきましょう。思考プロセスが不明確二つ目のデメリットは、AIの思考プロセスが見えにくいといった「ブラックボックス問題」です。人間が業務を遂行したりアイディアを出したりする場合には、同時に思考プロセスを確認することが可能です。しかしAIの場合は、どんな思考で最終的な行動・結論に至ったかというプロセスが明確ではありません。たとえば2016年には、AIが囲碁のプロ棋士に勝利したというニュースが有名になりましたが、AIの思考プロセスは分からないままでした。思考がブラックボックス化しやすいというのは、AIのデメリットと言えるでしょう。情報漏洩リスク三つ目のデメリットは情報漏洩のリスクです。AIを活用する場合には、ネットワークを利用して機密情報を取り扱うことになるでしょう。非常に便利な反面、外部からのハッキングや情報漏洩リスクを伴っています。情報漏洩を防ぐ為にもセキュリティの強化や、専門知識を持ったAI人材の常在といった対応が求められます。リスクマネジメントの問題四つ目のデメリットは、リスクマネジメントの問題です。万が一AIの管理にトラブルが発生した場合には、AIが関わっていたすべての業務が停止するリスクを伴っています。AIに多くの業務を担わせていた場合には、最悪会社そのものが昨日しなくなる可能性も考えられるでしょう。このような事態を防ぐ為にも、万が一AIにトラブルが発生した場合の対処法について、導入前から明確にしておいてください。AIを利用するために必要なことビジネスにおいてAIを利用する為に必要なプロセスは、主に以下の通りです。①課題を把握してAIプロジェクトを企画する②プロジェクトの要件を決定する③データ収集、精査④モデルを構築、検証、実証実験を行う⑤本格的な開発をスタートする⑥完成したAIをシステムに組み込む2019年8月には、東京丸の内で日本経済新聞社が主催するイベント「Data Science Fes 2019」が開催されました。このイベントで行われた調査結果によると、47%のAIプロジェクトが「④段階」に当たる実証実験に進んでいないと判明しました。また約四割の企業では、AI導入において課題が不明であり、それが失敗の原因になっているとも明らかになっています。AI導入を成功させる為には、企画の段階から課題を明確にして検討を行い、次のフェースに移行していく必要があります。「今はAIが流行しているから」「なんとなくメリットがありそうだから」というような曖昧な理由でAI導入を進めると、結果的に失敗するリスクが高いと言えるでしょう。AI人材不足の懸念AIの需要が高まる反面で、AI人材不足が懸念されています。経済産業省の発表によると、2020年で4.4万人、2025年には8.8万人、2030年には12.4万人のAI人材が不足すると予測されています。優れたAI人材は外部からの採用も大切ですが、社内におけるAI人材育成の重要性も今後はさらに高まっていくでしょう。主だったAI人材は、以下のようなカテゴリに分類されます。AIを進歩させる人材こちらはAI研究者などが該当します。最先端のAI技術を研究して開発することが主な役割です。AIを具現化する人材こちらはAIエンジニアやデータサイエンティストが該当します。数理学と統計学に長け、AIモデルを開発することがデータサイエンティストの役割です。一方AIエンジニアは、開発したAIを現場環境に合わせて実装する役割を担います。AIを活用する人材こちらはAIコンサルタントやプランナーが該当します。AIの知見を持ち、課題整理や現場と開発側を繋ぐのがAIコンサルタントの役割です。プランナーはAIエンジニアやプロジェクトメンバーと打ち合わせをして、課題に対するAIによる解決策を導き出します。まとめ今回はAIの基礎知識や、メリット・デメリットについてお伝えしました。すでにAIはさまざまな業界、分野で活躍しています。今後はさらに研究が進むと予想され、IoT技術の普及に伴って幅広く利用されていくでしょう。AIを導入することで業務効率化、生産性向上、労働人口不足の解消、生活の質向上といったメリットが期待されています。一方でリスクマネジメントの問題や、明確な線引きがないだけにトラブル発生時の対応などが懸念されています。またAIをビジネス現場に導入する際には、課題を明確にした上で対応できる人材を育成する必要もあります。まだまだ課題もありますが、AIが発達していくことで、世の中はどんどん便利になっていくでしょう。今回紹介したポイントを踏まえて、AIの導入・利用を進めてみてはいかがでしょうか。
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Aiニュース
グラスフィアが独自開発の『サーマルカメラ』はAi搭載で非接触検温が可能!
新型コロナウイルスの影響で、私たちの生活も大きな変化が訪れています。店舗の営業再開に際しては、ソーシャルディスタンスを保った店舗運営や、除菌消毒の徹底などはもちろんのこと、感染症への予防対策については、これまで以上に気を配っていく必要があると言えるでしょう。今回は、新型コロナウィルスの感染予防にも役立つ、グラスフィアが開発したAi搭載型の新型サーマルカメラシステムについて、機能面での特徴や具体的な導入事例なども含めてご紹介いたします。サーマルカメラとはサーマルカメラとは、「Thermal」という名前の示す通り、ヒトやモノから発せられる「熱」を感知することができるカメラのことを指します。厳密に言えば、サーマルカメラが捉えているものは「熱」そのものではなく、ヒトやモノから発せられる「遠赤外線」という目には見えない光を検知する仕組みとなっているため、場合によっては「遠赤外線カメラ」と呼ばれることもあります。サーマルカメラの特徴サーマルカメラが捉えた画像は「熱画像(サーモグラフィ)」と呼ばれ、ヒトやモノの温度が高い場所はより赤く、逆に低いところはより青くハイライトされる特徴があります。遠赤外線の特性として、温度が高くなればなるほどより強力になるという性質が備わっているため、その強弱を検知することができる「サーマルセンサー」をカメラの機能と合体させることで、温度の可視化が実現できているというわけです。遠赤外線感知の特性また、遠赤外線を感知するという構造から、視認性の悪い暗闇や光源の少ない暗所などでの利用が可能であるため、屋外などの過酷な環境下においても外的な要因に左右されず、均一な測定を行うことができます。近ごろでは、新型コロナウイルスの流行にともなって、非接触での検温を行うことができる検温機能つきのエントランスシステムが、さまざまなメーカーから続々とリリースされるようになりました。では、これらのサーマルシステムと比較した場合、グラスフィアの発熱者検知サーマルカメラシステムには、一体どのような特徴があるのでしょうか。グラスフィアが開発したサーマルカメラの概要株式会社グラスフィアジャパン(東京都中央区)が開発した「グラスフィア発熱者検知サーマルカメラシステム」は、Aiによる人物の検温機能を搭載した最先端のAiサーマルカメラシステムです。世界規模で猛威を振るう新型コロナウイルスへの感染予防対策として開発が進められ、独自のAiチップを搭載したことで、体温測定誤差±0.3℃以内、検温速度0.2秒という、精密かつスムーズな検温を実現させることに成功しました。また、端末設置にあたっての工事なども一切不要となっているため、マンションやオフィスなどの施設エントランスへ導入することによって、ウイルス感染者や発熱者の入場を未然に防ぐことができます。このサーマルカメラシステムにはAiが搭載されているため、映し出された人物の分析を通して、登録された人物の顔認証機能を備えていることや、被検温者のマスク着用の判別などを行うことができる点も大きな特徴のひとつと言えるでしょう。グラスフィアが開発したサーマルカメラの特徴ここからは、グラスフィア発熱者検知サーマルカメラシステム(以下、本システム)の機能面における特徴を、3つほどご紹介いたします。マスク非着用者の検知が可能本システムを専用のタブレット端末や既存のコンピュータと連携させることで、離れた場所からでも現地の様子をリアルタイムで確認することができます。遠隔からの監視機能の搭載により、発熱者との対面接触を避けることができるだけではなく、搭載されたAiが被検温者のマスク着用の有無まで認識してくれるため、検温と同時にマスク非着用者の判別まで行うことができます。顔認証機能の搭載本システムには人物の温度検知機能に加えて、Aiによる顔認証機能も備わっているため、施設エントランスにおける顔認証端末としても運用することができます。特定の人物を端末に登録しておくことで、搭載されたAiがそのユーザーの顔を瞬時に識別できるようになるため、防犯用途やセキュリティ対策としても大きな力を発揮します。入退室管理を別途導入する必要がなく、感染症対策とともに業務効率の改善を図ることができるため、このような点においても、他社サービスにはないグラスフィアならではの利点と言えるでしょう。アラーム通知機能の搭載設定体温以上の発熱者を検知した際には、管理者に対してアラームやメールなどで通知を送信する機能が内蔵されているため、対処が必要とされるシーンにおいても、これまで以上に迅速な対応が可能になります。グラスフィアのサーマルカメラ導入事例世界規模で猛威を振るっている新型コロナウイルスへの感染予防対策として、千葉工業大学においては、津田沼キャンパスと新習志野キャンパスの2つのキャンパスエントランスに本システムが導入され、本格的な運用がスタートしているということです。千葉工業大学での導入から得られたフィードバックは、今後のシステム開発に活用されるということで、教育機関や公共施設などへの導入を通して、新型感染症への効果的な一手として活躍が期待されています。まとめ都市部での緊急事態宣言が解除されて以降、店舗営業の再開や入場規制の緩和など、経済活動も徐々に復調の兆しを見せるようになりましたが、まだまだ余談を許さない状況にあることも事実です。さらなる感染拡大やクラスターを生まないためにも、今回ご紹介したAiサーマルカメラを始めとするAiテクノロジーの活用を積極的に行っていくことで、社会全体が一体となって立ち向かっていく必要があるのではないでしょうか。
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Aiトレンド・特集
今注目のAi家電で暮らしはどう変化する?
近年企業を中心にAiが注目され始めておりますが、Aiを利用するのは会社だけであると勘違いしておられませんか?Aiは実は身近なところでも利活用が広がってきており、Aiを搭載した家電も発売されています。Aiが搭載された家電を利用することは、自宅の家事などにおいてどのようなメリットをもたらすのでしょう。本記事ではAiが搭載されている家電の種類から、Ai家電を利用することで暮らしはどのように変化していくのかというところについて解説していきたいと思います。Ai家電てそもそも何?まず、Ai家電とはそもそも何ぞやというところですが、超簡単に言うと人工知能を搭載した家電のことを指します。Ai家電といっても、具体的な定義がきまっているわけではありませんが、下記の4つのレベルに大きく分けることができるようです。Ai家電のレベル①プログラムされたことに則って動くAi家電②与えられた判断基準と行動パターンにもとづいて動くAi家電③判断基準を与えられながらも時にはルールを変えて動くAi家電④判断基準をAi自身が決めて動くことができるAi家電です。現状のAi家電は②の与えられた判断基準と行動パターンに基づいて動くというレベルにあり、③のシステムが現在開発中ということになります。最高レベルになると『家事ロボット』?例えるならば、掃除機で、『1の部屋と2の部屋を掃除しなさい』とプログラムされたAi家電が、その場所のみを掃除するのか、1の部屋と2の部屋を掃除しながらも、その道中でごみを見つけたら拾いながら掃除をすすめていくのかというところになります。④のレベルまでになると、部屋の汚れ具合等を感知してAi家電が勝手に掃除を始める『お掃除ロボット』が実現するでしょう。Aiが搭載されている家電の種類現状Aiを搭載した家電は下記の種類の家電が発売されています。・洗濯機・冷蔵庫・エアコン・お掃除ロボット・音声認識Ai(グーグルホームなど)・電子レンジ・テレビ・炊飯器Ai家電紹介①掃除機家電製品で最もAiを強く意識させてくれるようになったものは、『ロボット掃除機』なのではないでしょうか。ルンバ等、お掃除ロボットとして、広く愛されるようになりました。ルンバはほこりなどをAiで検知しながら掃除を進めていき、掃除が終わったら所定の位置に自分で帰ります。だれにでもわかりやすく、自分で考えてお掃除をしているさまが可愛く手たまらないといった意見もあるようです。自動で掃除をしてくれる割りには、Aiがほこりを検知して的確にそれを吸い込んでいくためか、非常にきれいになります。Ai家電紹介②炊飯器日本人は古くからお米にこだわりを持ってきた民族です。ともなると、炊飯器へのこだわりも強く、Aiを搭載した炊飯器も存在します。Aiを搭載した炊飯器は、保温したごはんもおいしく食べられる『保温見張り番』といって、蓋の開閉回数や時間んを検知して、釜内部のご飯の量を推測し、適切な温度で保温することができる機能が付いたものもあるようです。保温の際に発生しがちなにおいや黄ばみ、パサつきを抑えられ、1度に多く炊いても長くおいしく食べられるのはうれしいですよね。Ai家電紹介③食洗器自動食洗器はPanasonicの製品が国内シェアの8割を誇っており、もちろんAi搭載の普及機もPanasonicに期待されています。ちなみに、一足先にラスベガスで発表された食洗器はiPhoneに接続できるポーダブル食洗器が注目を集めており、IoTとかけ合わせることでさらに便利に利用することができるようになるようです。食洗器は通常の手洗いよりも大幅な節水効果もあるため、Aiを搭載した食洗器の開発が日本でも間近なのではないでしょうか。Ai家電を利用することで暮らしはどう変わる?とはいえ、Aiを搭載した家電となりますと、高価になってしまう可能性もあります。価格同等、もしくは価格以上のメリットがないと人はモノを買いませんよね。Ai家電を利用することで、人々の暮らしはどう変化し、どう便利になるのでしょうか。ライフスタイルにあった利用法を提示してくれるAiを搭載していることで、Ai自身は日々の利用データを蓄積していくことができるようになります。実際に、資生堂が提供しているIoT美顔器はAiを搭載することによって日々の肌のデータ等を蓄積していき、その日その日に合ったスキンケアを提示してくれるといいます。Aiはビッグデータを収集し、それらを分析してユーザーのライフスタイルに合った働きをするのが得意ですので、Ai家電を利用することでライフスタイルにうまく浸透し、豊かな生活ができるようになるでしょう。家事が効率化できる工場等でもそうですが、Aiに任せられる仕事をAiに任せておくことで、人間は他の仕事に注力することができるようになります。例えば、子供の世話で忙しい時、時間になったら勝手に米を測って炊いてくれていたり、掃除をしてくれたり、冷蔵庫にあるものをAiが検知してその材料で作れる時短料理を提示してくれたらどうですか?すごく暮らしが楽になりますよね。家事の負担がなくなるので、夫婦仲も良好である家庭が増えるかもしれませんよ。コスト削減につながるそれだけでなく、Ai家電は、省エネや節水、安全安心に寄与して地球環境全体も守ってくれます。というのも、例えばエアコンをつけっぱなしで外出していたとしましょう。電気代はかかりますし、もちろん地球環境にはよくない状態です。しかも人はそこにはいません。そうした時にAiを搭載したエアコンであれば、Aiが自動で人間の存在を検知して、いなければ自動でスイッチOFFをすることもできるわけです。逆にあまりにも部屋が冷えすぎてしまっていた場合は、人間の体温に合わせて快適な温度を提示することもできます。Aiを搭載した家電にデメリットはある?とはいえ、現状では先ほども申し上げたようにAi家電のレベルは『システムに沿ったことをそのまましてくれる家電』というレベルです。まだまだ発展途上にある割には値段が高価であることがデメリットであるといえるでしょう。今後はAi搭載の家電もますます進化し、購入しても十分な費用対効果の得られるものが続々と出てくるはずです。今この時期に購入しなくても、もう少しいろいろな機能が充実するまで、情報収集をしておいて、そのときが来てから購入するというのもよいかもしれませんね。まとめ本記事ではAi家電を利用することで人々の暮らしはどのように変化するのかという点について言及してまいりました。Ai家電の進化は未だ発展途上にありますが、今後は通信環境が整うことやIoT関連製品なども更に進化してくることでそれらの技術や製品とかけ合わされば急速に進化する可能性もあります。今のうちから情報収集をして置き、将来豊かな暮らしをするためにもAi家電の購入を検討されてみてはいかがでしょうか。
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Aiの基礎知識
シンギュラリティ提唱者レイ・カーツワイルの研究内容とは
Aiの発達が日々飛躍的な進歩を遂げている昨今、Aiが人間の知能を超えてしまうという「シンギュラリティ(技術的特異点)」の問題も指摘されるようになりました。今回は、人工知能研究の第一人者でもあるアメリカの哲学者「レイ・カーツワイル」が提唱した「2045年問題」の概要と、シンギュラリティの到来によって引き起こされる危険性やリスクなどについて、わかりやすく解説を進めていきます。シンギュラリティ2045年問題とは2045年問題とは、レイ・カーツワイルによって提唱された、シンギュラリティの到来ポイントについての議論です。Aiにおける「ニューラルネットワーク」や「ディープラーニング(深層学習)」の発達によって、従来までは不可能とされてきたさまざまなAiタスクの実行が可能となったため、こうしたシンギュラリティに関する一連の議論が再び注目を集めるようになりました。彼によると、2045年をめどにAiが人間の知能を超えるシンギュラリティが到来し、私たちの社会生活に大きな影響をもたらすとしています。レイ・カーツワイルの人物像についてここからは、天才レイ・カーツワイルの生い立ちと、彼の提唱した2045年問題の予言の内容について見ていきましょう。レイ・カーツワイルの生い立ち1948年のアメリカはニューヨークで生まれたレイ・カーツワイル。音楽家の父親と画家の母親をもちながら、12歳の頃には当時ではまだ珍しかったコンピュータプログラムに興味を示し、高校生になると統計分析や作曲プログラムを作っていたようで、学生時代からその天才ぶりを発揮していたと言えるでしょう。高校卒業後は、理系大学の世界最高峰とも称されるマサチューセッツ工科大学に進学。在学中には、OCRソフトウェア(画像のテキストをデジタル文字に変換する技術)や文章の読み上げマシンなどを発明し、さまざまな革新的なプロダクトを世に送り出しています。30歳になった頃には、世界的な音楽家でもあるスティーヴィー・ワンダーと合同で会社を設立し、世界初のサンプリング音源を用いた電子鍵盤楽器「Kurzweil K250」を開発。芸術一家に生まれたこともあってか音楽産業への技術転用にも熱心に取り組んでいます。天才発明家としての名を馳せていたレイ・カーツワイルですが、40歳になってからは多くの出版物の執筆に尽力し、テクノロジーがもたらす未来や技術革新に関してのさまざまな予測を展開するようになります。2005年には、彼の執筆した著書『The Singularity Is Near:When Humans Transcend Biology』がヒットし、そのなかで用いられた「シンギュラリティ」という言葉が世間に広く知られるようになりました。現在のレイ・カーツワイルは、自然言語処理のAiシステムをGoogleで開発しており、同社のメールサービス「Gmail」の返信をAiによって自動生成するスマートリプライ機能の開発に携わっています。レイ・カーツワイルの予言内容ここからは、レイ・カーツワイルがその著書のなかで示した、テクノロジーの進化によって引き起こされる事象についての具体的な予言内容を見ていきましょう。①1990年代から2020年までの予想・インターネット社会の到来・検索エンジンの誕生・コンピュータの小型化・インターネットのモバイル化・バーチャルリアリティの誕生そのほかにも、チェスや囲碁で人間を打ち負かすAiが誕生することや、スマートグラスなどの映像が投影される眼鏡の発明、家庭用ロボットの普及など、彼が予測した多くの出来事は、現代のテクノロジーの進歩によって的中していると言えるでしょう。②2020年から2045年までの予想まず、2020年からの10年間は「ナノテクノロジー革命が始まる10年」としており、サイズが100ナノメートル未満のコンピュータの誕生や、医療用ナノマシンの普及など、コンピュータやテクノロジーそのものの極小化を予言しています。次に、2030年からの15年間に関しては、自分の脳をスキャンして意識や記憶をバーチャル空間に転送する「精神転送」の技術が開発されることを予言。それによって他人の感覚をリモートで体験できるようになったり、脳の認知感覚機能を拡張することができるようになったりと、意識や記憶、感覚などもデジタル化することができるようになるとしています。そして2045年には、人工知能が技術的特異点を迎えることで人間の知能を上回り、既存の人類のサイボーグ化や電脳化が進むことによって人間とコンピュータの区別が存在しなくなる「死を超越した世界」が訪れると言います。一見するとSF映画のような信じられない話ばかりが並んでいるようにも思えるでしょう。しかし、ムーアの法則に代表されるような指数関数的な技術革新やブレイクスルーによって、Aiが人間の知能を超えるシンギュラリティの到来は徐々に現実のものとなりつつあるのです。現在のAi技術はどこまで進んでいるのか医療用ナノマシンや精神転送などの技術については、まだまだ絵空事のテクノロジーとも言えるでしょう。しかし家庭用ロボットの普及や囲碁Aiの進化などの2020年までに起こるとされていた出来事は、ほとんど現代では実現可能なものとなっています。シンギュラリティは本当に実現するのかこうしたシンギュラリティが本当に実現するのかどうかについては、まだ具体的な結論が出ているわけではありません。しかし、Aiの運用ルールや法整備などについての議論を積極的に交わし、近い将来起こり得る事象に対して、あらかじめ対処できるようにしていくことが重要であると言えるでしょう。まとめAiが人間の知能を上回ってしまうというシンギュラリティに関する議論は、そのキャッチーさから、私たちの恐怖心や不安感といった負の感情を煽ってしまいがちです。大切なことは、テクノロジーの進歩によるリスクだけに目を奪われることではなく、そうしたテクノロジーを今後どう制御し、どう取り扱っていくのかという有意義で建設的な議論が交わされなければなりません。私たち一人ひとりが、Aiや人工知能に関する技術を正しく理解するなど、人間とAiそれぞれの役割を見失わないための、人類全体におけるリテラシーの向上が求められているのではないでしょうか。
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Aiトレンド・特集
【医療分野×Ai】がんの早期発見にも活躍するAi
スマートフォンに搭載されている音声認識機能や、お掃除ロボットに内臓されている自走技術など、近ごろではさまざまな業界分野におけるAiの技術導入が進められるようになりました。Aiテクノロジーの技術流用が積極的となった昨今、近ごろではAiのもつ学習機能が医療におけるがんの早期発見などにも役立てられていると言います。今回は、医療分野におけるAiの活用事例や、Aiが先端医療に果たすべき具体的な役割などについて解説を進めていきたいと思います。医療分野の現状と課題点について日本国内においては、昨今急激に加速する高齢化社会に反して、医療に従事する現場スタッフの人員不足から、医療そのものに対する需要と供給のバランスが崩れつつあるという、深刻な現状にあります。医療設備や人手が充実しているような一部の医療機関にいたっては必ずしもその限りではありません。しかし特に高齢者を多く抱える地方医療においては、数人のスタッフだけで膨大な数の患者を相手にしなければならない場合も多くあります。近ごろでは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、現場施設における「オーバーシュート」や「医療崩壊」といった問題が囁かれるようになりましたが、医療需要の増加による労働環境の悪化などは、医療従事者の不足を招いている主たる要因とも言えるでしょう。医療分野でのAiの活用例ここからは、医療分野における具体的なAi活用事例をご紹介いたします。画像診断でのAi活用レントゲンや内視鏡、心電図などといった医療画像へのAi利用は、医療分野におけるAi活用の最たる例と言えるでしょう。近ごろでは、医療技術の発達と高齢化の加速によって、医療施設における画像を用いた診断シーンは日々増加の一途をたどっていますが、それに対する読影可能な医師の数は決して十分なものとは言えません。Aiを活用することで、現場施設における医療画像の読影を自動化させることができるようになるため、施設の人員不足の解消や、現場スタッフの業務負荷の軽減に対しても大きな力を発揮することでしょう。疾患診断でのAi活用Aiによる文字認識の精度が向上したことによって、近ごろではAiを活用した診療カルテの解析も一般的な手法となりつつあります。診療カルテの分析にAiを活用することで、現場医師にかかる業務負荷の軽減や、医療施設全体における業務効率の改善などを期待できることに加え、人手が不足しがちな地方における医療水準の向上などにも役立てることができます。医療分野が抱える諸問題解決策としてのAi活用上記の事例のように、Aiを活用することによって、医療現場における人員不足の問題や、都市部と地方における医療格差の問題などを解決させることができるため、近年では医療現場へのAi活用が注目を集めるようになりました。また、日本全国の診療データをひとつのAiシステムに統合し、それらを体系的に学習させることができれば、見落とされがちな難病症状の早期発見や、専門医の診断を必要とするようなシーンにおいても、平等で質の高い医療の提供が実現できるかもしれません。医療分野でAiを活用するメリット上記でも述べてきたように、現場での「人員不足の解消」と「業務効率の改善」は、医療分野におけるAi活用の最も大きなメリットと言えるでしょう。これは医療の分野に限ったことではありませんが、Aiシステムを有効に活用することができれば、さまざまな既存業務のオートメーション(自動化)や業務効率の改善を実現することができます。従来までのAi技術では、その学習能力の低さから、ライン作業などの定型的かつ限定的な作業でしか利用できない傾向にありました。しかし近ごろではディープラーニング(深層学習)技術の発達により、より柔軟で応用力を必要とするタスクの実行が可能とななっています。医療分野でAiを活用するデメリット拡大を続けている医療分野でのAi活用ですが、あまりに急速な技術革新から、医療を取り巻くAi活用の是非についての議論や、必要不可欠な法整備などの面においては、まだまだ十分とは言えない現状にあります。実際のところ、法整備の遅延から、医療Aiが示した診断結果の取り扱いに難儀している医療現場も多いと言えます。、仮にAiを導入したとしても、医師の確認を必要とする場合がほとんどであるため、現状の段階においては、医療Aiによる完全なオートメーションの実現は難しいと言わざるを得ません。特に、人命に関わる医療現場でのAi活用においては、Aiが引き起こした医療ミスによる責任の所在の問題や、Aiによるトリアージ(症状の度合いに応じて治療の優先順位を決定する選別行為のこと)の問題などが生じてしまう可能性があります。ほかの業界分野以上に、医療現場でのAi導入に関しては慎重な議論が交わされる必要があるでしょう。まとめ医療分野にAiを活用することによって、既存業務の自動化や医療現場における労働環境の改善などの効果を期待することができます。しかし、Aiの運用ルールや医療におけるAi利用の法整備などが進んでいないこともあり、実用的なAi医療機器は、現時点ではほとんど存在していないこともまた事実です。医療現場でのAi導入に関しては、ほかの業界分野以上により慎重な議論が交わされる必要があるでしょう。しかし新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、医療を取り巻く現状は余談を許さない状況となりつつあるため、一日も早いAiの現場導入が求められています。
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Aiトレンド・特集
自動運転におけるAi技術を競う『自動運転Aiチャレンジ』から見るAiのメリット
Aiは自動車の自動運転化を可能にするのに最も重要な技術といっても過言ではありません。むしろAiがなければ自動運転の実現は難しいともいわれているほどです。そうした中、近年急速な成長を遂げているAiを利用して、自動運転の技術を競う『自動運転Aiチャレンジ』が東京大学等主催で開催されました。同チャレンジは、9月23日から決勝が行われる予定ですが、Aiが自動運転にどのように利用されて、今後どのように生かされていくのか気になるところです。本記事では自動運転とAiについて解説してまいります。自動運転Aiチャレンジとは『自動運転Aiチャレンジ』とは、自動運転車でAiを利用しながら複数の課題をクリアし、注文品を損なうことなく迅速に届けるというタスクをオンライン上のシミュレーターで競うものです。これまでの予選から勝ち残った参加者が9月23日から11月6日で開催される決勝に参加します。(後援は経済産業省(予定)、東京大学生産技術研究所、一般社団法人日本自動車工業会、一般社団法人日本ディープラーニング協会。)同大会は当初、2020年6月14日に東京大学生産技術研究所附属千葉実験所(柏キャンパス内)で実車を使用し『認識部門』と『制御部門』の競技を行う予定だったものでした。しかし新型コロナウイルス感染防止の観点から実車競技を中止し両部門をまとめ、オンラインシミュレーションによる決勝実施とし、参加者はプログラムを提出しシミュレーションの結果で優劣を競うことになりました。また現在『認識部門』から6チーム、『制御部門』から9チームが参加候補としています。自動運転で利用するAi前項でも、『認識』『制御』という用語が出てきましたが、自動運転で利用するAi技術はまさに①認識技術と②制御システムです。人間が車を運転するときも同様に、まず危険等を認識し、その認識に基づいて動作を行うと思います。その人間が自然に行う運転技術をAiにさせるということであるとお考えいただければわかりやすいでしょう。・認識技術まず、認識技術とは自動運転においてAiが危険や効果的な通行方向等を検知するものです。自動運転では完全にAiなどの技術がシステムとして運転をし、人間を目的地まで運ぶことになります。人間が運転をするときもそうですがそもそもこの認識の部分が欠けていたり注意力が散漫していたりすると、安全な走行はできないものですよね。そのため、自動運転車ではAiの認識技術を利用して危険等を察知し安全に走行を実現することが、非常に重要になります。・制御システム続いて、制御システムです。前述に解説したAiによる認識技術で危険等を察知したら、その後この制御システムを利用して自動運転車を走行させます。これが人間の操作におけるアクセルやブレーキなどの操作にあたるでしょう。・教師なしAiが必要になる上記のようなAi技術で自動車を自動で走行させようと思うと、教師なしAiといって学習データを必要としないAi技術が必要になります。教師ありAiとは、Ai自体にデータを付与しあらかじめ正解となるデータを教え込んで学ばせ、特徴等をしっかりと認識させてからそれらに関するデータを分析する手法です。例えるなら、幼児にさまざまな自動車が網羅された自動車図鑑を与えると、外へ散歩に出かけたときに道路を走行する自動車を『自動車』として認識し、図鑑に載っていないタイプの自動車もそのうち『自動車』と認識するようになるイメージと同様でしょう。一方、教師なしAiは、Aiに正解となる判断基準を与えずにデータのみを付与する手法で、Aiは各データの特徴などを自ら判断し、類似するデータをグループ化=クラスタリングしていくことになります。同様に例えるならば、幼児にさまざまな種類の自動車や自転車、オートバイなどが描かれたカードを渡し、思いのままに分類してもらうことと同じです。自動運転では、当然初めて行く道、予測不能な危険などがある可能性があるので、学習データ以外でもAiが自分で考えて制御を行う必要があるため、『教師なしAi』を利用しなければなりません。自動運転にAiを利用するメリットAi技術の進歩によって今後の自動運転技術の向上も期待されているわけですが、実際、自動運転にAiを利用し、人間が制御する必要がなくなるのにはどのようなメリットがあるのでしょうか。・危険を正確に判断することができるAiによる高度な認識技術を利用することで、他の自動車や人、自転車、信号等を正確に判別し次の行動に活かすことができます。危険が迫ったとき、人間はその判断が遅れた場合命に関わる事故を起こしかねませんが、Aiは眠たくなることもなく判断を見誤ることもほぼありませんので命に関わる事故を無くすことにも役立てられるかもしれません。・人間が制御する必要がなくなるそもそも現在は人間が制御する必要があり、疲れていても、面倒でも自動車でどこかに出かける場合はおのずと制御を行わなければなりません。しかし、Ai技術で自動運転が可能になれば人間が運転の操作を行う必要がなくなるのでタクシー感覚で利用することができるようになります。・いずれ運転免許証がいらなくなる現状自動車の運転をするには、運転免許証の取得が必要であり、運転をする際も必ず所持していなければ罰則の対象となります。いずれAi技術での自動運転化が実現すれば、当然運転を行うのはAiなどのシステムになりますので人間が運転をするための免許証が必要なくなるということです。東芝が自動運転に利用できるAiを開発中現在Aiの技術は日々進歩しているとはいえ、現状では未だ教師なしAiの実現には至っておらず、自動運転技術が世の中に浸透するのも2030年ごろになるのではないかといわれています。そうした中、東芝では自動運転に利用できるAiを開発中です。・東芝が開発中のAiの内容東芝は2020年6月3日、自動車やドローンなどの安全性向上や認識技術・制御システムに用いる2つのAi技術で世界最高精度を達成したと発表しました。1つは、カメラと慣性センサーの組み合わせだけで自車両の動きを高精度に推定する『自車両の動き推定Ai』で、もう1つはさまざまな交通シーンで周辺車両の将来の動きを予測する『他車両の動き予測Ai』です。公開データを用いた実験により、推定結果と実距離の差の絶対値の平均である推定誤差について、従来技術と比較してそれぞれ40%削減したといいます。今後は、公道など実際の環境での評価を行い、2023年度の実用化を目指すと発表しています。・東芝がAi開発に至った背景自動運転車の実現には先ほども申し上げた通り、認識技術と制御システム、およびそれらの正確性が求められてきます。そのためにGPSやセンサーを用いた技術が開発されているのですが、効果であったり周辺の建物によっては衛星からの電波が届かず計測ができないといった課題が指摘されていました。また、将来の動きを高精度に予測するためには周辺道路の車線数や曲率なども予測したうえで危険を察知する必要があり、1分1秒で状況が変わる道路では対応が難しかったのです。そこで東芝はこれらの課題を解決するために、安価に手に入る電波などに依存しないカメラを利用した『寺社領の動き推定Ai』と道路形状ごとに予測Aiモデルを作る必要のない『他車両の動き予測Ai』の開発に乗り出しました。今後は、自動車メーカーとタッグを組み、これらの技術を搭載した自動運転車が予定よりも早く実現されることになるかもしれません。まとめ本記事では、自動運転車の実現におけるAi技術について関連するニュースなどを交えながら解説してまいりました。自動運転Aiチャレンジなどの取り組みを行っていく上で、今後ますます自動運転への認識や需要が高まっていくでしょうし、企業もそれに向けて動き出すことで様々な関連企業同士の協力で近いうちに自動運転車が実現することになるかもしれません。いずれにしても、自動運転車の実現がされるには高度なAi技術が必要です。Ai技術のさらなる進歩と、自動運転車実現に期待しましょう。ご興味のある方は、『自動運転Aiチャレンジ』の決勝がオンラインで配信される可能性もありますので、最新情報をチェックしてみてくださいね!
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Aiニュース
Aiで低画質の映像を高解像度化する技術が話題に!『AnimeRefiner』とは
『あの頃のあの映画を見たい!』『わが子の幼いころのビデオを見たい!』そう思って、テレビにビデオを映すと、驚くほど画質も音質も悪く、見ていられなかったという経験をしたことがある方も少なくないのではないでしょうか。今や4K、8Kの高解像度に対応したテレビなども普及してきている中、昔の映像の画質の低さを見るとそのギャップに驚いてしまうものです。と、『この映像の画質が良くなればなあ』そう思っていた方に朗報です。現在、Ai技術を活用して、昔の映像を高解像度化できる技術の開発が進んでいます。そこで今回は、Aiベンチャー『RADIUS5』がリリースした、Aiを活用した高解像度に変換できる『AnimeRefiner』についてのご説明と合わせて、誰もが簡単に画質アップできるアプリまでをご紹介していきたいと思います。Aiが昔のアニメを高解像度に変換従来の低解像度の映像を、4Kや8Kに変換しようとすると、それらの変換に対する費用や、時間的コストは多大なものになるとされ、再放送などにおいても低解像度のまま放送されるのが普通でした。また、再放送における高解像度への変換に限らず、そもそもの4Kコンテンツの作成には、撮影、制作機器などを4K対応するために膨大な投資が必要です。そのため、動画配信サービスではまだまだ4Kコンテンツが不足していると言われています。そんな中RADIUS5(ラディウス・ファイブ)は、Aiやディープラーニングの技術を活用し、昔のアニメを高解像度に変換できるサービス『AnimeRefiner』を2月19日から提供をはじめたことで、話題になっています。RADIUS5がリリースした『AnimeRefiner』とは先日RADIUS5がリリースした『AnimeRefiner』とは、Aiによって低解像度の映像を高解像度に変換できるサービスです。どのようなアニメでも縦4倍、横4倍に高解像度化することができ、まるで最初からそのサイズで制作されたかのような美しい映像に変換することが可能です。HDサイズ(1280×720px)の映像なら4Kサイズ以上に、フルHDサイズ(1920×1080px)の映像であれば8Kサイズに変換できます。開発の背景前述のように、4Kコンテンツのニーズが高まってきている中、4K対応には膨大な投資が必要となるため未だ4Kの普及は今一つといった現状です。特に、アニメに至っては4K制作を行うためには現状の主流であるフルHD(1920×1080px)の4倍のサイズでの制作が必要となってきます。おのずと描くサイズが4倍となるため、更に制作コストや工数を圧迫することになりかねません。それと同様に、過去のアニメタイトルや映像に関しても本来の4K品質に対応するには、膨大な予算と時間を必要としてしまいます。しかし、そこでAiを活用した『AnimeRefiner』を利用することで、4K・8Kサイズへの変換が簡単に行うことができるようになりますので、コンテンツ制作にかかる制作現場の負担を低減させることができたり、制作コストを抑えたりすることができます。Aiを活用した『AnimeRefiner』の特徴Aiによるディープラーニング(深層学習)技術を活用することで、従来の画像を引き伸ばして、中間を補完する変換(アップコンバート)技術では不可能だった、高品質な状態での高解像度化が可能です。アップコンバート技術では、高品質な状態での高解像度化が出来なかったかというと、画像を引き伸ばす際に、ノイズがそのまま引き伸ばされたり、ぼやけが発生したりという課題があったからです。一方、AnimeRefinerはディープラーニングによって、低解像度な動画と高解像度な動画の特徴を大量に学習することで、これまでの技術とは比較にならないほど美しくアニメを高解像化することが可能になりました。Aiによる高解像度化で画像、映像の活用の幅が広がるこのように、Ai技術を用いて昔のアニメや映像、画像等を高解像度化できるようになることで、ますますそれらのコンテンツの活用の幅がひろがることが予想されます。画質問題と、現状の課題例えば印刷業界では、クライアントから提出される画像の30%が印刷に耐えない低画質であることにより、多くの失注につながっているといいます。また、人材業界・アニメ業界・ゲーム業界・不動産業界・広告業界・テレビ業界など様々な業界でも低画質な画像による課題が発生していました。いわゆる4K8K対応のテレビや電子公告などが普及してきている中、今後はそれらに対応するコンテンツでなければ需要がないということです。RADIUS5が開発したその他のAiしかし、これらの課題をAiを活用した高解像度化の技術を利用することで、課題を解決する可能性があるとされています。というのも、先ほどご紹介したRADIUS5はアニメの高解像度化の技術だけではなく、現在すでに、画像を高解像度化する『PhotoRefiner』のリリースもしています。さらに今後は動画高解像度化Aiとして『MoviRefiner』、画像の輝度をあげて、白飛びや、黒つぶれをしている箇所を補完する『ColorBooster』、Aiによってモノクロの画像に色をつける『MonoPainter』などの提供を予定です。特に、ブラウザに画像をアップロードするだけで簡単にAiを活用することができる点や、人の手では数時間かかっていた高解像度化の作業を、Aiを利用すればわずか数十秒から数分で費用も数百円程度になる点から、今後、このようなサービスの活用が増えていくことが予想できます。Aiの活用でコンテンツの活躍の場がひろがるそしてAiを活用した高解像度化のサービスが普及していくとともに、これまで膨大な時間、費用がかかっていたところを、Aiであれば現状の課題を解決できることから、コンテンツの活躍の場が広がっていくことが期待できます。例えば、年齢層の高いお客をターゲットにした番組や電子広告等へのコンテンツにおいては、昔の映画やアニメをAiで高解像度化して放映したり、結婚式のムービーで昔の映像を流すとき、Aiで高解像度化した映像を流せば、更に感動を呼ぶことができるかもしれません。4Kや8K対応のテレビが普及している中、様々な場所で映像や画像が活躍するためにも、これらのコンテンツが高解像度に対応することは今後必須事項であるともいえるでしょう。動画の解像度を上げるその他サービスAnimeRefinerを開発したRADIUS5は、動画、アニメ、写真等多くのコンテンツをAiによって高解像度化するサービスを展開しています。ここからは、RADIUS5が提供するサービス以外に、フリーで利用できる動画の高画質化ソフトはどういったものがあるのかというところについて解説していきましょう。動画の高画質化フリーソフトVideoProcVideoProcは、Digiarty Software社によって開発された初心者向け動画編集ソフトです。Aiによる高解像度化サービスではないので、手動で、インターレス解除や、明るさ、再度、色調、ビットレート等を細かく変更することで動画の画質を向上させることができます。また、VideoProcのツールボックスにはビデオ安定化、ノイズ除去、レンズ補正など機能が内蔵されているので、動画の画質を良くしたい方にお勧めです。YouTube等にアップする動画を撮ったときに、もう少し解像度を上げたい、、と感じる場合に利用する等、活用の幅は広く考えられます。動画の高解像度化フリーソフトmacXvideoMacXvideoとは、初心者向けに開発された、完全無料の動画アンド音声の変換ソフトになります。高画質動画編集機能も無料で利用できますので、明るさやコントラスト、パラメーターを調節し、動画の画質を上げることができます。ただし、日本語に対応していないので、英語が読める方、使い方を覚えられる方しか利用できないのが難点です。動画の高解像度化フリーソフトvRevealvRevealとは、アメリカのMotionDSP社によって開発された動画用の画質向上ソフトです。自動コントラスト、イメージのノイズリダクション、ライトなどを調整することで、動画の高解像度化を行うことができます。また、vRevealで編集した動画をAVI、WMVフォーマットで保存できます。そしてFacebook やYoutubeでシェアすることも可能です。vRevealの無料版が使えますが、利用出来る改善機能が少ないため、プレミアム版を利用して高度な編集をするという方が多いようです。動画の高解像度化フリーソフトVideo EnhancerVideo Enhancer(ビデオ エンハンサー)とは、Infognition社によって開発された動画高画質化ソフトです。低解像度の動画映像を高解像度で滑らかな映像に変換することができます。ブロックノイズ除去、ノイズ除去、カラー補正、手ぶれ補正、鮮鋭化など様々なフィルターを使用し、高解像度化に加えて画質向上が可能です。ただし、日本語に対応していないのと、トリミングなどの動画編集が行えないという点がデメリットであるといえるでしょう。また元の映像によっては高画質効果があまり得られない場合もあります。動画の高解像度化フリーソフトAviUtlAviUtlとは、KENくんによって制作された完全無料動画編集です。動画の画質を上げるには、AviUtlを利用してインターレース解除や画質補正、色調補正、ノイズ除去... 等々の処理を行うことができます。その他、動画にテキスト、モザイク、トランジション効果などを追加する編集機能も付いているので、このソフト1つで大半の動画編集が行えると思っていただいて問題ないでしょう。ただし、AviUtlのインストールやプラグインの追加などは面倒であるという面もあるようですが、完全無料で利用できるので、動画の編集の初心者等は無料のアプリから利用して慣れていくのもよいかもしれませんね。と、このように、AnimeRefinerなどのほかにも動画を高解像度化できるソフトは無料でも提供されているようです。しかしAnimeRefinerとこれらの何が違うかといいますと、Aiで自動的に編集ができるかそうでないのかという点です。やはり人間の手で編集を行いますとそれなりに粗が出てしまう可能性もあるので、企業などで利用する場合や、防犯面で利用する場合等は、ヒューマンエラーを防ぐためにもAi技術を搭載したソフトを利用して高解像度化をするほうが良いといえるでしょう。しかし、自宅で利用する場合、動画アプリなどに個人的にアップする場合などは、無料のソフトから実践してみてもよいかもしれませんね。Aiで写真の画質をアップできるアプリもこのように、Aiを活用した高解像度化のサービスが開始されてきていますが、実はすでにAiで手持ちの写真を高解像度化できるアプリがリリースされ、SNS等で話題になっていたのをご存知でしたでしょうか。『Remini』というアプリで、androidでもIOSでも、アカウントを作成することで誰でも簡単にAiを利用して画像を高解像度化することができます。特にIOS版では『Trial』として会員登録をせずに試すこともできますので1枚の写真だけを高解像度化したいという場合には、『Trial』でも良いかもしれませんね。まとめ4K、8K対応のテレビは、10年以内に完全に普及すると言われています。さらに、スマホにおいても、4Kや8K対応のスマホがリリース予定と発表されるなど、期待がたかまるばかりです。しかし、スマホやテレビなどのデバイスが高解像度に対応していても、コンテンツが高解像度でなければ意味がありませんよね。4Kや8K対応にするには膨大な費用がかかると言われていましたが、Ai技術を活用することで、コストを抑えることが実現出来そうです。更に、あの日、あの時の映像を高解像度でよみがえらせることができるのも、遠い未来の話ではないかもしれません。
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Aiトレンド・特集
『Gmail』のAi機能とは!?入力予測や自動返信も可能
近ごろでは、ショッピングサイトの画像認識機能やスマートフォンの音声認識機能など、さまざまな製品サービスのなかにAiの技術が活用されるようになりました。そのなかでも、Googleの提供サービスであるGmailで、私たちの知らないうちにAiの技術が活用されていることはご存じでしょうか。今回は、Gmailのサービスに活用されているAiの技術に焦点を当てて、その具体的な機能の特徴や使い方などをご紹介していきます。Gmailとはそもそも「Gmail」とは、米Google社が運営、開発を手がける、WEBベースのフリーメールサービスです。サービスの提供が開始されたのは2004年4月1日。Microsoft(マイクロソフト)の提供する「Outlookメール」や、Yahoo!(ヤフー)の提供する「Yahoo!メール」と並んで、今や世界的なメールサービスのひとつとなりました。シンプルな機能性と使い勝手の良いUI(ユーザーが目に触れる操作画面などのこと)から、サービスのリリース以降、現在までに月間のアクティブユーザー数が15億人を達成。WEB上で最も人気の高いメールシステムと言って差し支えないでしょう。GmailのAi機能もはやビジネスの現場においては欠かせない存在となったGmailですが、近ごろでは、Aiの機械学習を活用した便利で先進的な新機能が次々と実装されるようになっています。スマートリプライ「スマートリプライ」は、受信したメールの内容をAiがテキスト分析することによって、受信メールの内容に応じた返信文案を提案してくれるという機能。Aiが生成した返信文案のうちのひとつをタップするだけで返信が済んでしまうため、ユーザーは定型的な返信文章の打ち込み時間を節約することができます。定型的な返信作業が多いユーザーにとっては、積極的に利用していきたい機能と言えるでしょう。Smart Compose「Smart Compose(スマートコンポーズ)」は、Aiがユーザーの入力文章を事前に予測し、次に入力される可能性の高いフレーズを提案してくれるという機能です。今のところは英語のみの対応となっていますが、同じフレーズを繰り返し入力する手間が省くことができるとともに、文法やスペルミスのリスクも減らすことができます。英語を使ったやりとりが多いユーザーにとってはありがたい機能と言えるでしょう。Aiによる自動仕分け毎日の業務ルーティーンのひとつとして、大量のメールの仕分けに時間がかかってしまうという方も多いのではないでしょうか。そんなときに使えるのが「Google Chrome(グーグルクローム)」の拡張機能のひとつである「Notia(ノーティア)」。重要メールの仕分けや対応漏れのお知らせ、日程調整メールの作成などの煩雑なメール整理作業を、Aiが自動的に行ってくれるようになります。GmailのAi機能はセキュリティと操作性を向上Gmailでは、セキュリティと操作性の向上などの観点から、Aiの技術が数多く使用されています。GmailのセキュリティGmailには、Aiの深層学習技術を活用したメールファイルのマルウェアスキャン機能が実装されています。Aiが過去の膨大なメールファイルのデータから、ウイルスファイルやマルウェアメールの特徴を学習することで、悪意のあるファイルを自動的に検知し、迷惑メールに割り振ったり、削除ファイルとしてゴミ箱へ移動させたりすることができます。2019年の機能実装以来、悪意あるスクリプトを含むドキュメントの検出数が10%ほど増加しているとのことなので、今後もメールセキュリティの向上が期待できそうです。Gmailの操作性シンプルな機能と操作性で人気を博しているGmailですが、こうした諸々の機能はAiの学習技術によって支えられています。返信文案をオートで作成してくれるスマートリプライや、重要メールなどを自動で仕分けしてくれる新機能などは、本来であれば人間が手作業で行わなければならないところをAiがヒトに代わってこなしてくれるため、操作性の向上に一役買っていると言えるでしょう。特にGoogleは、Aiの研究開発を世界的に牽引している一大企業としても業界の内外で知られているため、今後も先進的なAiサービスの実装が期待できそうです。GmailのAi機能でテレワーク業務も効率化新型コロナウイルスの影響によりさまざまな業界でテレワークへの業務移行が進められている昨今、GmailのAi機能を活用することによって自宅での業務においても生産性の向上を見込むことができるでしょう。特に、スマートリプライやAiによる自動仕分けの機能を活用することによって、日々のメール返信や宛先ごとの整理にかかる時間を節約することができるため、日常的にGmailでのやりとりを行う場合には積極的に活用していきたいですね。まとめビジネスにおける日々の業務においては、Gmailを始めとするメールサービスは今や必要不可欠な存在となっています。Aiを活用した新機能を有効活用していくことで、業務効率化や事務作業時間の節約に繋げていくことができるでしょう。今回ご紹介した機能以外にも、Google Chromeの拡張機能のなかにはAiを活用した便利な機能が数多くあるため、興味のある方はこれを機会に、メールサービスの見直しや拡張機能の導入などを検討してみてはいかがでしょうか。